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コーヒー豆の品種

HOME珈琲コーヒー豆の品種

 コーヒー豆の品種は数多くありますが、それらは「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の3種類から派生した品種です。このもとになる3品種を、三大原種といいます。

三大原種

アラビカ種

 世界中で飲まれているコーヒーの90%を占める品種で、原産地はエチオピアといわれています。学名は、コヒア・アラビカ・Lといい、酸性のコーヒーで味・香りとも優れています。生育環境は、海抜800~2000mの高地で、気温が18~25(平均21度前後)度、水はけがよい傾斜地で、適度な雨量のある土地が適しています。高温多湿や乾燥、霜害に弱く、うまく育ちません。
 レギュラーコーヒーとして用いられます。

ロブスタ種

 アフリカのコンゴが原産地で、正式名は、カネフォラ種ロブスタ、といいます。環境適応性が高く、海抜200~800mの低地での栽培に向いており、病害虫への耐性もあります。その反面、アラビカ種よりも味が落ちるとされており、主にインスタントコーヒーやアラビカ種とのブレンドに用いられます。また、病害虫への耐性を持たせるために、アラビカ種と交配されることもあります。

リベリカ種

 西アフリカのリベリア原産の品種です。病害虫に強く、平地や低地でも栽培できる生命力の強さがあります。主に国内消費用や、ヨーロッパ向け輸出のために栽培されており、日本人にはなじみがありません。

コーヒー豆の亜種

 コーヒー豆には、コーヒー豆の三大原種のほか、それらから派生した亜種が数多く存在します。これらは、品種の異なるもの同士が自然に交配したものや、病気への耐性などの特徴を得るために、人工的に交配したものがあります。

アラビカ種の亜種

アカイア:Akkaya

 ムンドノーボ種のうち、大きな果実がなるものだけで交配したもので、一般的には、スクリーン17~18以上の大粒の生豆がとれるとされています。しかし、実際には、単純にムンドノーボ同士を掛け合わせたものなので、味やサイズは元々のムンドノーボと変わらないと考えられます。

アルーシャ:Arusha

 タンザニアの都市である、アルーシャで栽培されているティピカ種の変異種です。樹高が高く枝が上を向いているのが特徴です。

ヴィラサルチ:Villa Sarchi

 ビジャサルチとも表記されます。1920年ごろにコスタリカで発見された品種で、カトゥーラの変異種またはカトゥーラとパーカスの交配種もしくはブルボンの突然変異種と考えられています。樹高は低く枝葉が密集し、実は一斉に熟すため、手入れや収穫に手間がかかります。そのため、手のかからないほかの品種に植え替える農家が多く、今では幻の品種とも言われています。

カトゥアイ:Catuai

 カツアイとも表記されます。カトゥーラとムンドノーボの交配種で、それぞれの品種の欠点を補い、生命力が強く樹高の低い品種です。 この特徴のため、病害虫に強く収穫のしやすいカトゥアイは、コロンビアから中米において、広く栽培される人気の品種となりました。カトゥアイは、ムンドノーボに似て、単調な味わいです。

カトゥーラ:Caturra

 カツーラとも表記されます。ブルボン種の変異種で、生命力が強いため、日光やさび病に抵抗力があり、樹高が低いため収穫がしやすい品種です。ブラジルで1930年ごろに発見され、コスタリカやエルサルバドルにも伝播しました。しかし、カトゥーラは大量に実のなった次の年は栄養分が少なくなるために、収穫が激減するという特性があったため、ブラジルではあまり栽培されなくなり、代わりに気候や風土が合っている中南米において栽培されるようになりました。良質な酸味と強い渋みがあります。

ゲイシャ:Geisha

 エチオピア南西部のゲイシャの野生種で、樹高が高く枝と枝の間隔が広いため、生産性が低く、栽培する農家もあまりいません。しかし、豊かな香りや、病害に強い特性を得るために、ほかの品種と交配されることがあります。パナマやマラウイで栽培されていますが、香水のような香りに注目が集まり、高値で取引されるようになってからは、中南米諸国でも脚光を浴びています。

ケント:Kent

 1920年にインドのマイソールで、イギリス人農園主のロバート・ケント氏によって発見された品種で、ティピカ種と他種の交雑種と考えられています。病害に強く、収穫量が多いのが特徴です。まろやかな酸味な味わいで、タンザニアやケニアで栽培されています。

コナ:Kona

 ハワイ島のコナで栽培されている品種で、原生種に近いティピカ種の亜種です。生産性が低く、ハワイでしか栽培されていません。希少性が高いこともありますが、コーヒー豆の原産国として唯一先進国であるために、人件費等のコストが高いことも手伝い、ブルーマウンテンと並ぶ高級豆になっています。苦みは少なく、甘酸っぱい味わいが特徴です。コナはほかの品種とブレンドされていても、10%含まれていればその名称を使うことができるため、配合の割合の高いものの方が価格も高くなります。

コムン:Comun

 ブラジルに最初に移入されたとされている品種です。豆は平たく細長い中型です。コムンとは、「普通」という意味で、一般的なコーヒー豆として栽培されました。

サンラモン:San Ramon

 1930年代にコスタリカ西部の町、サンラモンで発見されたティピカの突然変異種です。高地栽培に適しており、パナマ、グアテマラ、ホンジュラスなどで栽培されています。 綺麗な酸味と濃厚な甘みが特徴です。

ジュンベル:Jumber

 インドネシアのスマトラ種とリベリカ種亜種との自然交配種と考えられており、北スマトラ南西部で生産されている希少種です。別名スマトラタイガーとも呼ばれ、高品質で有名です。スパイシーでコクが強くフルーティな味わいです。

スマトラ:Sumatera

 インドネシアのスマトラ島で発見された、ティピカ種の突然変異種です。樹高は高く生命力も強い品種です。特にマンデリンという銘柄が有名で、1908年に流行したさび病を乗り越えたアラビカ種を起源としています。生産量が低く、その希少価値や高い品質が認められ、高級銘柄として扱われています。風味はコクが強く、スパイシーと表現されます。

ティコ:Tico

 中央アメリカに移入された品種。ticoとはコスタリカ人を表す砕けた言葉です。

ティピカ:Typica

 中米で広く栽培されたアラビカ種の原種に近い品種です。アフリカからアメリカに持ち込まれ中南米で開く栽培されていましたが、さび病に弱く、収穫量も少ないため、1960年代から収穫量の多い品種に乗り換える農家が増え、生産量は減っていきました。しかし、その後、豊かな香りとさわやかな酸味と甘味を持つティピカ種は、再び注目をされ、高級品向けに栽培されるようになりました。

パーピュラセンス:Purpurascens

 プルプラセンスとも表記されます。ティピカ種の変異種で、葉は、全体的に紫がかっており、さわやかな香りにコクと甘みがある品種です。ベネズエラやホンジュラスで生産されています。

パカス:Pacas

 パーカスとも表記します。エルサルバドルで発見されたブルボン種の変異種で、樹高は低く種子が大きく、品質がよいのが特徴です。香り高く、華やかなアロマが特徴です。

パカマラ:Pacamara

 小粒で味の柔らかいパカスと、大粒で酸味が弱く大味なマラゴジッペの交配種で、エルサルバドルで栽培されています。収穫量の多いパカラと、粒の大きいマラゴジッペの特性を受け継ぎ、標高の高いところで栽培されたものは、香り高く甘みがある自己主張の強い風味に仕上がりますが、品質が低いものは玉ねぎのようなフレーバーになるとされています。

パチェ・コムン:Pache comun

 1949年、グアテマラのサンタロサにあるエル・ブリト農園で発見された、ティピカ種の変異種です。更にパチェベルデとパチェロホに分類されます。

パチェ・コリス:Pache colis

 グアテマラのマタケスクィントラで発見された品種で、カトゥーラとパチェコムンの自然交配種と考えられています。カトゥーラとコムンよりも小さいため、積極的に栽培する農家はあまりいません。

ブルボン:Bourbon

 1715年にイエメンからユニオン島(旧ブルボン島)に移植されたのが始まりで、のちにブラジルに移植されました。ティピカ種の変異種といわれていますが、定かではありません。収穫が隔年のために生産性は低く、病害虫にも弱いため、栽培は減少しました。しかし、品質はよく、甘みや濃厚なコクがあるため、コーヒーの原形として、品種改良に用いられるようになり、ムンドノーボやカトゥアイなどを生み出しました。

ブルボンポワントゥ:Bourbon Pointu

 またの名をラウリーナ(Laurina)といいます。1940年代には一時的に栽培されなくなりましたが、2007年にUCC上島珈琲によって再び栽培されるようになりました。ブルボンよりも豆が細かく密度が大きく、通常のコーヒーの半分程度のカフェインで、甘みが強く花のような香りが特徴です。ラウリーナは、ブラジルで栽培されている品種名ですが、後にブルボンポワントゥと一緒であることがわかりました。品質は高いのですが、病害虫に弱く生産性も低いため、希少価値があります。

マラゴジッペ:Maragogype

 ブラジルで発見されたティピカ種の変異種です。樹高が高く収穫量は少ないので栽培する農家は少ないが、果実が大きく独特な風味があるためヨーロッパでは人気があります。種子の大きさを受け継がせるために、他種との交配に使われることもあります。

ムンドノーボ:Mundo Novo

 ブルボン種とスマトラ種との交配種で、病害虫に強く生産量も多い、ブラジルを代表する品種の一つです。1943年にインドネシアから、ブラジルのサンパウロ、ムンドノーボ地区で交配されたことでこの品種名で呼ばれるようになりました。

モカ:Mokka

 モカという単体の品種があるわけではなく、イエメンやエチオピアで栽培されている複数の品種の混合品の総称として用いられています。銘柄としてのモカは別物です。栽培している土地によって品種が違うこともあるため、粒の大きさは不ぞろいで、一様の特徴があるわけでもありません。

リロイ:Leroy

 レユニオン島からニューカレドニアに伝播したブルボン種が、変異した品種で、病気に弱く生産性が低いことも手伝い、ニューカレドニア島でのみ栽培されている希少価値の高い豆です。天然なのに通常のコーヒー豆よりもカフェインの量が半分しかないという特徴もあります。定かではありませんがブルボンポワントゥの別名かもしれません。

アマレロ/イエロー

 コーヒーノキの果実は通常は赤い色をしていますが、変異種として黄色のものがあります。

ロブスタ種の亜種

ウガンダ:Nganda

 アフリカのウガンダで生息している品種です。樹形は横に広がり低地でも育つため、アラビカ種よりも生産性が高いのですが、香りや苦みに癖があります。品質が低く、そのために価格は安くおさえられています。主に他の品種とのブレンドに用いられます。

コニロン:Conilon

 主にブラジルのエスプリト・サント州で栽培されているロブスタ種の変異種です。正式には「コウイロウ種」ですが、聞き間違えられて「コニロン」と呼ばれるようになりました。インスタントコーヒー向けに栽培されています。

交雑種

アテン:Ateng

 1990年代から、インドネシアの北スマトラで栽培されているカティモール系の品種です。アテンスーパーやアテンジャントンといった亜種もあります。

アラブスタ:Arabusta

 高品質なアラビカ種と、高い抵抗力のあるロブスタ種を交配された品種で、コートジボアールで開発されました。両者の特色を備え、耐病性があり、風味もよいのですが、収穫量が少なく、あまり栽培されていません。

イカトゥ:Icatu

 イカツとも表記します。コニロンとカトゥーラの交配種に、ムンドノーボとカトゥーラを戻して交配しており、さび病に耐性をもっています。ブラジルで栽培されています。

ウバダン:Obatan

 オバタンとも表記します。サルチモールとカトゥアイとの交配種で、さび病耐性があります。人工的な交配によって生まれた矮性品種で1998年にブラジルで発表されました。生産量は少なく市場に単一品種で出回ることはあまりありません。アーモンドのような香りと、濃密な甘さ、かすかな酸味が特徴です。

カスティージョ:Castillo

 バリエダコロンビアとロブスタの交配種で、さび病耐性を持たせたまま、アラビカ種の風味に近づけようとした品種です。コロンビアで栽培されており、さび病に強いロブスタ種の交配により品質が落ちたとされるコロンビア産のコーヒー豆が、復活の兆しを見せた品種ともいえます。

カツカイ:Catucai

 1986年に発見された、イカトゥとカトゥアイの自然交配種。さび病に強く、生産性も高い品種です。

カティモール:Catimor

 ポルトガルのCIFCが、カトゥーラとハイブリドデティモールを交配して、1959年に発表した品種です。さび病耐性があり、低地における栽培に向いています。葉が大きく濃い緑色をしており、鈴なりの状態で結実し、生産量が高いのが特徴です。

サルチモール:Sarchimor

 ヴィラサルチとハイブリドデティモールの交配種です。

トゥピ:Tupi

 ハイブリドデティモールとサルチモールの交配種で、さび病への耐性があります。人工的に交配され1998年に発表されました。果実は暗く濃厚な赤色に熟すのが特徴です。

ハイブリド・デ・ティモール:Hibrido de Timor

 ティモール種とも呼ばれています。ロブスタ種とアラビカ種の自然交配種で、さび病耐性が高いので、東ティモールでさび病が蔓延したときにも生き残りました。

バリエダ・コロンビア:Variedad Colombia

 ハイブリドデティモールとカトゥーラの交配種で、さび病に強く、生産性が高い品種です。ロブスタの性質が強く、カトゥーラやティピカに比べて雑味が目立つ中程度の豆で、コロンビアで主に生産されている品種です。

CEPAC

 ブラジルのパラナ州農業試験場(IAPAR)でつくられた品種につけられている品種名で、味はそこそこで、耐病性と高生産性を兼ね備えた品種をつくることで、農薬の使用を減らそうという試みが結実したものです。CEPAC1~3があります。
 CEPAC1:正式名称はIAPAR98。ヴィラサルチとハイブリドデティモールの交配種で、さび病に強く生命力も強い品種です。
 CEPAC2:正式名称はIAPAR59。木は小さく、さび病に強い品種で、成長性も高く、剪定をしないと養分を取りすぎてしまい、気が弱ってしまい、次年度の収穫に影響することもあります。
 CEPAC3:正式名称はIAPAR103。カトゥアイとイカトゥの交配種で、さび病耐性があります。また、成熟の速度は遅いのですが、生命力も高く、暑い場所や貧弱な土地でも育ちます。

IBC12

 ブラジルで開発されたアラビカ種とロブスタ種の交配種です。

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