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コーヒーと健康

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コーヒーの成分

 コーヒー豆の成分は、数百種類からなるといわれています。また、一言でコーヒーといっても品種や生産地などの違いによって、成分も変わってきます。その中でも代表的な成分を、以下の表にまとめました。

成分 生豆の
含有量(%)
焙煎豆の
含有量(%)
たんぱく質 11.6 3.1
カフェイン 1.2 1.3
トリゴネリン 1.1 0.7
脂質 11.4 11.9
ショ糖 7.3 0.3
還元糖 0.7 0.5
ヘミセルロース 23.0 24.0
セルロース 12.7 13.2
クロロゲン酸 7.6 3.5
リグニン 5.6 5.8

 上記はコーヒーに含まれる成分の代表的なものですが、コーヒーには、約300の成分が含まれており、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸をはじめ、抗酸化物質が多く含まれています。

カフェイン

 カフェインは、アルカロイドという化合物の一種で、コーヒーのほか、コーラ、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ココア、チョコレートなどにも含まれており、医薬品に含まれることもあります。
 人体に与える作用としては、覚醒、利尿、脳細動脈収縮作用があり、集中力を高めたり、運動能力を向上させたり、自律神経の働きを高めたりします。眠気や倦怠感に効果的ですが、反面、不眠、めまい、頭痛、疲労感などの副作用もあります。法的に制限された薬物ではありませんが、脳神経系に影響を与えるため、過剰な摂取や妊娠中には控えたほうがいいとされています。

 また、エストロゲンの分泌を亢進させる働きがあるので、乳腺症などの症状を抑えるためにカフェインの摂取を控えるとよいこともあります。一部の薬物などと相性が悪く、頻脈、血圧上昇などを引き起こします。そのため、カフェインを含む飲料で薬を飲むのは危険とされています。

トリゴネリン

 トリゴネリンは、水溶性の物質で、脳の老化やアルツハイマー型認知症を予防する効果があるとされています。コーヒーの生豆には、カフェインと同じくらいのトリゴネリンが含まれていますが、コーヒー豆を焙煎する過程で多くは消滅してしまい、ニコチン酸とピリジンに変化します。このピリジンがコーヒーの苦みの一因となっています。

脂質

 アラビカ種で15~17%、ロブスタ種で10~12%程度の脂質が含まれています。この脂質は、コーヒーの香りや風味を保つ役割があり、アラビカ種がロブスタ種よりもおいしいとされるのは、この脂質の量も関係していると考えられています。

糖

 コーヒーにはコーヒー豆マンノオリゴ糖というオリゴ糖の一種が含まれています。これは、整腸作用があるため、体脂肪低減効果があるとして、コーヒー飲料は、特定保健用食品として表示することもあります。

 また、コーヒーは果実であるため、コーヒーの酸味には、果糖の甘みが含まれています。さらにショ糖や多糖類も含まれます。ショ糖は、焙煎したときになくなってしまいますが、多糖類の一部は単糖類に分解されます。

炭水化物

 コーヒーに含まれる炭水化物としては、セルロースやショ糖、多糖類があります。これらは焙煎により減少します。セルロースはコーヒー豆の細胞壁を構成する繊維です。

クロロゲン酸

 ポリフェノールの一種で、植物が作りだす抗酸化物質です。このクロロゲン酸などが、コーヒーの色や苦み、香りを出しています。カップ1杯のコーヒー(140cc)には、約280mgのポリフェノールが含まれており、赤ワインと同程度にあたります。クロロゲン酸は、ミトコンドリアに働きかけ、脂質を燃焼してエネルギーに変換させます。この効果は、もとから体内に蓄積されている脂質はもちろん、食事で摂取した脂質にも影響します。そのため、コーヒーはダイエットにいいといわれています。

リグニン

 コーヒーに含まれるリグニンは、消化されにくいため、腸管内の残留物を排出する働きがあります。これによりダイエット効果が期待されています。また、リグニンはコーヒーの香りに影響しています。

コーヒーの効能

大脳皮質への作用

 大脳においてカフェインは、アデノシンという神経伝達物質の働きを助けます。その働きによりニューロンが活性化し、ドーパミンやエルエピネフリンといった神経伝達物質が放出されます。その結果、覚醒作用や記憶能力、思考力などが向上します。
 また、ドーパミン生成神経の破壊を防ぎ、アルツハイマーやパーキンソン病、認知症といった脳の老化が関係する病気に罹患するリスクを下げるとされています。

中枢神経への作用

 カフェインには中枢神経を刺激する作用があります。中枢神経が刺激されると、新陳代謝が高まり、脂肪酸の酸化を促進するとともに、脂肪組織から脂肪酸を集めて身体能力を向上させる働きがあります。そのため、運動能力が向上するとともに、脂肪の燃焼作用が高まり、ダイエットによいなどと言われますが、もちろん、実際に運動することが第一で、コーヒーを飲んだだけで痩せられる、ということにはなりません。

心臓への作用

 心臓の収縮力を高めることで、低血圧を一時的に改善します。そのため、強心作用があるとされています。

平滑筋の弛緩作用

 平滑筋を弛緩させる作用があります。それにより、気管支喘息や狭心症に、わずかながら効果があるとされています。

肝臓、腎臓への作用

 カフェインは、肝臓や腎臓の働きを活発にします。肝臓ではアルコールを摂取したときに発生するアセトアルデヒドの分解が促進されます。また、腎臓においては利尿効果を発揮するため、飲酒の後にコーヒーを飲むことで、二日酔いを予防できる、などと言われています。
 また、コーヒーを1日に数杯飲む人は、肝硬変や肝臓がんなどの、肝臓病に理解する率が下がると考えられています。

消化促進作用

 カフェインは胃液の分泌を活発にする効果があるため、健康な人の場合には、胃の働きを活性化し、消化が促進されます。
 また、コーヒー豆マンノオリゴ糖という成分は、整腸作用をはじめとした健康に有用な作用があるといわれます。

血液への作用

 珈琲に含まれるニコチン酸は、血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。そのため、動脈硬化を予防すると考えられています。

コーヒーの影響ウソ・ホント

ダイエット効果

 カフェインは、脂肪細胞に入ると脂肪を分解する酵素を活性化します。その結果、血中に脂肪酸が放出されます。このことから、コーヒーを飲むとダイエット効果があるといわれていますが、血中に脂肪酸が放出されたとしても、運動などをして脂肪を燃焼させなければ、再び脂肪物質へと戻ってしまいます。
 ところで、コーヒー自体にはカロリーはほとんどないため、コーヒーを飲んでも太るとは考えられません。

下痢、潰瘍

 カフェインは、胃液の分泌を促進するため、胃酸過多や胃潰瘍など、健康体ではない人の場合、大量に分泌された胃液によって、胃壁が荒れてしまうことがあります。また、タバコとコーヒーを併用すると、タバコの成分が胃粘膜の血流を悪くするため、粘膜の防御作用が弱まり、胃液から胃壁を守ることができなくなります。

便秘

 コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、ポリフェノールの一種で、タンニンと同じ働きをすると考えられています。タンニンには、収斂作用があり、大量に摂取すると便秘の原因になると考えられています。そこで、コーヒーにもタンニンと同じ作用をする成分が含まれていることから、コーヒーにも便秘の要因があると考える人もいるようですが、実際にはそうではありません。コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、5%程度と少なく、それも焙煎することでその成分はほとんど失われてしまいます。そのため、コーヒーを飲むと便秘になるというのは誤りであるといわれています。
 しかし、コーヒー豆にも種類があるため、豆によっては便秘を引き起こす可能性も否定できません。

貧血

 コーヒーに含まれるクロロゲン酸はは、鉄分と結合しやすい物質です。そのため、鉄分の吸収を妨げてしまうので、大量に摂取してしまうと貧血になるといわれています。

糖尿病

 コーヒーには、耐糖能の悪化を防止する効果があることが、最近の研究でわかっています。特に2型糖尿病の予防に効果があると考えられています。
 ただし、糖尿病の予防に重要なことは、食事と運動です。この2要素をおろそかにしていては、いくらコーヒーを飲んだところで、糖尿病を防ぐことは難しいでしょう。コーヒーには糖尿病予防に若干の効果はありますが、あくまでも補助的な効果でしかありません。

発がん性

 コーヒーには発がん性はありません。むしろ、最近の研究では、コーヒーのクロロゲン酸や、クロロゲン酸が分解されてできるカフェ酸には、がんの発生や増殖を抑える効果があると考えられています。しかし、この考えはまだ検証段階です。今後の研究によって判明していくことでしょう。

口臭

 食後にコーヒーを飲むと、口臭防止作用があります。これは、コーヒーに含まれているフラン類が、臭いの元を消すためと考えられています。
 しかし、その一方で、コーヒーの成分が舌に付着した状態で、口腔内のpHが下がると、口臭の原因となります。コーヒー飲用後は、うがいをするなどして、舌についてコーヒーの成分を洗い流すといいでしょう。

頭痛

 カフェインには、軽度の習慣性があります。これは、軽い依存症を引き起こします。そのため、コーヒーを常飲している人は、カフェインを24時間以上摂取せずにいると、頭痛になることがあります。この頭痛をカフェイン禁断頭痛と呼びます。
 カフェイン禁断頭痛は、カフェインを摂取すると、30分程度で治まります。カフェインを摂取しないでいると、頭痛は2~3日持続します。
 このような禁断症状が出ることがありますが、きわめて軽微な症状であるため、麻薬やアルコールのような、年齢による制限は不要とされています。

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