イタリアンローストとは、コーヒー豆の焙煎度合を示す言葉で、一番焙煎時間が長い(深い)焙煎度のことです。焙煎度には大きくわけて8段階あり、イタリアンローストは、8番目になります。
コーヒー豆は焙煎度が深くなると、酸味が飛び、苦みが強くなります。豆の色は黒くなり表面に油が浮き出してきます。また、その過程でコクが出て、カフェイン量が減ります。
焙煎度の深いコーヒー豆は、強い苦みとコクが必要なエスプレッソや、酸味を感じさせたくないアイスコーヒーなどに用いられます。
深煎りしたコーヒー豆は濃いため、胃に悪いと考えられがちですが、実際には胃に負担を与える成分が、焙煎によってなくなっていくため、浅煎りのコーヒー豆を挽いて飲むよりも、胃には優しいと言えます。