アラビカ種とは、コーヒー豆の種類の一種で、英語ではCoffee arabica、学名はアラビカコーヒーノキです。エチオピアが原産だと考えられており、そこから最初に広まったアラビア半島に因んでアラビカ種と名づけられました。
アラビカ種は、デリケートな品種で、栽培するには、標高500~2000mの高地、平均気温は15~24℃、適度な水分などの条件を満たしていなければなりません。また、病害虫に弱く、樹高が高いため収穫にも手間がかかります。発芽から収穫までは5~6年かかり、30年くらいで収穫ができなくなります。
このような栽培に手間のかかるアラビカ種ですが、他の品種にはない豊かな風味と酸味を持っており、これが焙煎によって独特の香りや苦み、甘みを引き出す元になっています。カフェインの含有量も、ロブスタ種に比べると半分ほどで、風味が豊かで低刺激といえます。高品質なコーヒーのほとんどはアラビカ種やその亜種で、世界でつくられているコーヒーの7~8割はアラビカ種です。
主に、中南米やアフリカの一部で栽培されており、多くの場合レギュラーコーヒー用として、外貨獲得用の輸出品として扱われています。