ブルボンポワントゥとは、18世紀にブルボン島(現在のレユニオン島)で発見されたコーヒー豆で、1942年に栽培されなくなったために「幻のコーヒー」と呼ばれています。
ブルボンポワントゥは、カフェインが低く、クリアで渋みのない風味と甘みを持った酸味が特徴で、フルーティーな香りと評されていました。希少価値が高く、ルイ15世やブランスの文豪オノレ・ド・バルザックなども愛飲していたといわれています。
ブルボンとはブルボン王朝のこと、ポワントゥとは「先の尖った」という意味で、貴婦人の指先のように細長いコーヒー豆の形から、このような名前になりました。
1999年にユーシーシー上島珈琲株式会社が、ブルボンポワントゥを復活させることを企画し、レユニオン島と共同で研究開発に取り組み、直営農園で苗木を育て、2002年に栽培に成功、2006年に再生させました。
ブルボンポワントゥは、その形のせいか他のコーヒー豆よりも固く、焙煎が難しいとされています。そのため、「気難しい豆」と呼ばれているそうです。