ブルボン島とは、マダガスカル島の東側のインド洋上にあるフランス領の島で、現在ではレユニオン島と呼ばれています。アラビカ種のルーツになったといわれているブルボンロンドの原産地といわれています。
1718年にイエメンから移植したモカ種から栽培したコーヒーが、当時の王朝の名前を冠し、ブルボン種と言われるようになり、世界各地に伝播されました。その後、18世紀初頭に幻のコーヒーと言われるブルボン種の突然変異種「ブルボンポワントゥ」が発見されました。
ブルボン島は、1507年にポルトガル人により発見された無人島です。1640年に、フランスによって領土とされました。その2年後の1642年には、ルイ13世により「ブルボン島」と命名されました。しかしブルボン王政の衰退とともにレユニオン島に改名されました。その後、1806年にナポレオンにあやかってボナパルト島と改称されましたが、ナポレオン戦争が終了しイギリス領になった1814年に、ブルボン島に再び改名されました。1848年の2月革命によて王政が倒れた時に、レユニオン島に名称が変更され、現在に至っています。