正式名称はグアテマラ共和国といい、中央アメリカ北部に存在する共和制の国家です。面積は日本の1/3程度で、1821年に独立しました。周辺をメキシコ、ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドルと接し、カリブ海、太平洋に面しています。先コロンブス期にマヤ文明が栄えた国で、国民の大半はマヤ系です。
経済的には中央アメリカの中では中程度に位置しますが、長らく続いた内戦の影響により、政治や治安は不安定な状態にあります。
グアテマラは、中央アメリカにおいて最大のコーヒー生産国です。グアテマラ北部は2000~3000mの山岳地帯で、豊かな降雨量、火山灰による肥沃な土壌、適度な気温などが、コーヒー栽培に適した環境を提供しており、品質の高さを保つことができています。コーヒーの栽培面積は国土の2.5%で、その9割以上が日陰栽培されています。
グアテマラでは、ブルボン種を主に栽培しています。日本ではあまりなじみがないが、世界的には力強いコクと香りを持つコーヒーとして親しまれています。焙煎度はシティローストからハイロースト程度が向いており、コーヒーそのものの味を楽しむのに適しています。 また、ブレンドにも適しています。
グアテマラでは、コーヒーは産地の高度により7種類の等級に分類されています。