ハンドピックとは、コーヒー豆から、欠点豆やゴミなどを手で取り除く作業のことです。欠点豆は産地によってまちまちで、小石や虫などが混入している場合もあります。また、豆の大きさを均一化するために、粒をそろえたりピーベリーだけを集めたり、ということもします。
ハンドピックは、まずはわかりやすい欠点豆の排除、その後、粒の大きさや形などのわかりにくい欠点豆の排除を行うなど、何回かにわけて行います。
また、欠点豆はスペシャルティコーヒーであっても存在します。高い質を保持しようとすれば、やはり高品質の豆の中でも質の劣るものはよりわけなければならないため、ハンドピックは重要な作業とされています。
ハンドピックは、焙煎前にも行いますが、焙煎後でなければわからない欠点豆というものもあります。しかし、だからといって焙煎前にハンドピックしなければ、その際に雑味が優良なまめに移ってしまいかねません。生豆の状態でもある程度のハンドピックを行う必要があります。
ハンドピックを行うには、小さなトレイにある程度の豆を広げ、そこで色の違いや大きさの違い、艶の違いなどで選り分けていきます。こうして、丁寧にハンドピックで欠点豆を除いた結果、消費者はおいしいコーヒーを味わうことができるのです。