本来は、沸騰させたお湯を茶葉に浸して、お茶を抽出することを「淹」れるという風に表現します。コーヒーにおいては、コーヒーのエキスを抽出することを意味します。
「淹れる」という漢字は常用漢字ではなく、常用漢字で示すならば「入れる」と書きます。「淹れる」という場合には、飲料を飲める状態に調えるときに使います。
コーヒーを淹れるには、豆の焙煎度、粉の粒度、お湯の温度、粉の量、抽出時間といった要素の加減によって、風味に変化が現れます。例えば、焙煎度が高ければ苦くコクが出て、低ければ酸味が強くなります。粒度が細かければ味が複雑に濃く、苦みが強くなり、粗ければ酸味が目立ちます。また、お湯の温度が高いと渋くなり、低いと酸味が現れます。