蒸らしとは、焙煎をしたときに豆の中に含まれる炭酸ガスを、水蒸気と入れ替えることで、コーヒーのエキスを抽出しやすくするための作業です。主にペーパードリップやネルドリップで行います。
蒸らしを正しく行うには、コーヒー粉にお湯をかけすぎないことです。お湯の量は少なく、細めに入れることが重要で、お湯がコーヒーの粉に留まり、粉が蒸らされるようにすることが目的です。お湯を注ぎすぎると、お湯の通り道がコーヒー粉の中にできてしまい、コーヒー粉全体にお湯が浸透しなくなってしまいます。
蒸らしには、20~30秒ほど時間をかけます。この蒸らし時間には、30秒~3分ほどかける場合もあり、それぞれ風味に違いがあります。
蒸らしの方法は、お湯を細く少しずつ、コーヒー粉にのの字を描くように回しいれると、コーヒー粉が膨らみ始めます。この時点でお湯をそそぐのを一旦やめて蒸らします。コーヒー粉が膨らまない場合、そのコーヒー豆が古いということも一因になることがあるようです。