パーコレーターとは、コーヒーを抽出する器具の一つです。もしくは、パーコレーターを使ってコーヒーを抽出することを指します。
パーコレーターは1827年にフランスで考案されました。外見はポットのようですが、上蓋を開けると中にカゴが入っています。また、カゴの下に漏斗を逆さまにしたような筒状の支柱(ストレーナー)があります。
カゴの中にコーヒーの粉をセットし、カゴの下に水を入れて火にかけます。お湯が沸騰してくると、漏斗から間欠泉のようにお湯が吹き出し、カゴの中のコーヒー粉にかかります。こうして抽出されたコーヒーのエキスは再びカゴの下に流れ落ちます。この過程を繰り返すことでコーヒーが徐々に濃く抽出されていきます。
パーコレーターの特徴は、抽出時にフィルターを通さないことです。また、コーヒー粉にかかったお湯はすぐにまた下に落ちて、再びコーヒーの粉にかかる、という巡回を繰り返すことから、抽出のし過ぎや煮詰めすぎに注意しなければなりません。上蓋には透明の窓がついており、コーヒーの抽出具合を確認することができるようになっています。しかし、沸騰させすぎで濃い目にでてしまったり、長時間煮出すことで酸化してしまい香りが失われてしまうなど、ドリッパーを使うよりもおいしいコーヒーは作れないと言われています。
パーコレーターは手入れや持ち運びが手軽であるため、アウトドアなどで使用されます。