スプレードライとは、高温に熱した乾燥筒の中に、高温にしたコーヒー液を噴霧し、素早く乾燥させる方法で、気流乾燥装置とも言います。
このようにして素早く乾燥させると、微粉状になり、水でも溶けやすいコーヒー粉となります。
スプレードライは、連続で大量に生産することができ、製品のロスも少なくできるので、コストをかけずに大量のインスタントコーヒーを生産することができます。特に油脂成分を含む液体は酸化しにくく、スプレードライが適しています。
スプレードライは、製造時の熱によって、香りを損ないやすいといわれていますが、乾燥中の粒子の滞留時間は数秒であり、また蒸発潜熱により製品温度の上昇は抑えられています。また、回収品は直ちに冷却されるので、品質の劣化は最小限に抑えられるようになっています。