等級とは、コーヒー豆を品質によってわけたときの格付けのようなものです。等級付けは、豆の大きさや欠点豆などの品質の低い豆の混入率や、産地の標高によって行われるため、等級が高いものが豆自体の香りがよい、ということには必ずしもつながりません。
等級は産地によって基準が違うため、産地の異なる豆を等級で一律に見ることはできません。例えば同じブラジルであっても、出荷する港によって管理方法が違い、その違いによって風味に影響することもあるため、出荷港も表示することになっています。
各国の等級づけとしては、ブラジルでは、欠点豆の混入率、豆の大きさ(スクリーンサイズ)、味の特徴(カップ)の3つで判断します。また、メキシコ、グァテマラ、ホンジュラスなどの中米では産地の標高で、コロンビアは豆の大きさで決まります。
等級付けは、国によっては、その基準さえ満たしていれば、年数が経っていようがいまいが、関係なくそのまま適用されます。ですから、等級だけを見るだけでは、そのコーヒー豆が本当によい風味を備えているか否かは判断できません。